スタンド・バイ・ミーの歌で知られるベン・E・キングさんが亡くなられました。
親日家でもあり、スッキリやスマスマ、FNS歌謡祭にも出演して話題でしたが、その経歴プロフィールやスタンド・バイ・ミーに隠された秘密についてご紹介したいと思います。
ベン・E・キングさんのプロフィール
ベン・E・キング(Benjamin Earl King)
本名:Benjamin Earl Neison
生年月日:1938年9月28日
ベン・E・キングさんはアメリカ、ノースカロライナ州に生まれます。
1958年にドリフターズに加入し、「ダンス・ウィズ・ミー」や「ラストダンスは私に」などの曲をヒットさせます。
1960年にドリフターズを脱退し、ソロになります。
ソロになって2枚目のシングル「スタンド・バイ・ミー」が大ヒットし、R&Bチャート1位、全米チャートトップ10までになります。
スタンド・バイ・ミーは、その後、ジョン・レノンや数多くのアーティストにカバーされるような名曲になっていきます。
そして、1986年に映画「スタンド・バイ・ミー」のテーマ曲となり、再びヒットします。
ベン・E・キングさんは、歌手活動の他に、
「ベン・E・キング・スタンド・バイ・ミー財団」を設立し、恵まれない人たちの困窮を改善するための慈善活動も行っていました。
また、親日家としても知られていて、2011年の東日本大震災以降は、来日して被災地を回るなど、被災者の方々を励ますための活動もしていました。
来年3月には、東北6県を回るツアーが決まっていたそうですので、今回亡くなられてしまったというのは、本当に残念でなりません。
スタンド・バイ・ミーの秘密とは?
実は、「スタンド・バイ・ミー」は、ベン・E・キングさんがまだドリフターズのメンバーだった時に書き下ろされたものでした。
そして「僕のそばにいて」というメッセージは、当時新婚だった奥さんのベティさんにむけられたものだったのです。
この曲をドリフターズの曲として発表したいと思っていたベン・E・キングさんでしたが、マネージャーから、拒否されてしまい、それがきっかけで、ドリフターズを脱退し、ソロに転向することになります。
そして、ソロデビュー2曲めに、この「スタンド・バイ・ミー」を選び、前述した大ヒットとなったのでした。
「スタンド・バイ・ミー」は、大切な妻へ向けられた曲だったのですね。
そして、一度は否定されてしまった曲を、今度はソロとなって発表するほど諦められなかった曲でもあったのですね。
このエピソードを知ると、この曲がベン・E・キングさんにとって特別なものだったということがよくわかります。
それ故に多くの人の心に響いたのかもしれませんね。
近年も精力的に活動されていたようですが、もっとベン・E・キングさんの歌っている姿を見たかったですね。
ご冥福をお祈りします。