地方のバス会社が過疎化で不況に陥る中、イーグルバスが利用者を増やしていることが話題となり、その社長である谷島賢さんの手腕が注目されているようです。

どんな手法で危機から脱したのか、谷島賢さんの経歴やプロフィールとともに調べてみました。

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谷島賢(やじままさる)さんのプロフィール

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生年月日:1954年(2015年現在60歳)

出身地:埼玉県

学歴:2005年11月英国国立ウェールズ大学大学院MBA卒業・現在埼玉大学大学院理工学研究科博士後期課程在籍中(2013年時点)

谷島賢さんは、1978年、東急観光株式会社に就職しますが、実家の家業を継いでほしいと親に言われ、1981年に退社し、同年、イーグルバスに入社します。

2000年に、イーグルバスの社長に就任。

2011年に、その業績が認められ、関東運輸局選定の初代「地域公共マイスター」に選ばれます。

2012年には、日経BP社が表彰する第11回「日本イノベーター大賞」優秀賞を受賞します。

谷島賢さん率いるイーグルバスは、1980年当初はスクールバス事業だけでしたが、1989年に観光バス事業を展開します。

イーグルバスの走るエリアは、埼玉県西部エリアの6市町村で、小江戸の名で親しまれている川越市が含まれています。

そこで、谷島賢さんは、小江戸の街並みになじむ、昭和を感じさせるようなボンネットバスを走らせ、これが好評となりメディアに取り上げられるなど注目を集めます。

確かに、こんなレトロなバスが普通に利用できたら楽しいですよね(^^)。

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そして、2006年に、大手バス会社の撤退の後を引き継いで、生活路線バス事業にはじめて参入します。

引き継いだ路線は、モータリゼーションと少子高齢化によって、路線バスの利用者は減る一方だったそうですが、谷島賢さんは、そこで、様々な改善策を投じます。

まず、運行状況を把握するため、バスの乗降口にセンサーをつけて、乗降客の数をカウントし、GPSを利用しバスの停留所の位置などの情報を蓄積していきます。

この集めたデータにより、バスの遅延時間や乗降客の少ないバス停や路線などが一目でわかるようになったというのです。

次に、バスの利用者からアンケートを集め、その結果を元にダイヤ改正を行うなど、徹底的に顧客ニーズに答えるというものです。

こうして、従来の路線バスの問題点を洗い出し、徹底的に改善した結果、3年ほどたったころには、乗客が引き継ぎ前より10%以上も増えていたのだそうです。

今では、こうした成果を学びたいと、全国からノウハウの提供を求められるようになったのだそうです。

谷島賢さんの凄いのは、川越を走るバスのアイデアや、路線バス事業で今までされてこなかった工学的なアプローチで改善策を考えるという独創性にあるのではないでしょうか。

イーグルバス社長就任後にMBAを取得し、なお埼玉大学で学ばれているということも、谷島賢さんの研究熱心なプロフェッショナルな一面を感じました。

以上、谷島賢さんについてでした!

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