世界のサメ博士の一人である田中彰(たなかしょう)先生。

田中彰先生は、幻の深海ザメを公開解剖したり、生きた化石・ラブカの新事実を発見し、ギネス世界記録に認定されたりと、凄い功績を持っていますが、その経歴プロフィールについて調べてみました。

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田中彰先生のプロフィール

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1952年神奈川県生まれ。(2015年現在62か63歳になります。)

1974年東海大学海洋学部水産学科卒業

1980年東京大学大学院農学系研究科博士課程修了(農学博士)

同年東海大学海洋学部水産学科助手

その後、同大学専任講師、助教授を経て、

1994年から東海大学海洋学部の教授になります。

2014年からは大学院生物科学研究科長に就任。

その他、1990年~1991年に米国ウッズホール海洋研究所訪問研究員。

専門分野は、海洋動物学、保全生態学、特にサメ類などの高次捕食者の生態、生活史の研究をしているそうです。

著書に、「深海ザメを追え」(宝島社)などがあります。

輝かしい経歴の田中彰先生ですが、はじめはイルカの研究をしようとしていたのだそうです。

ひょんなことから本望ではないサメの研究を始めたそうなのですが、それからはサメの研究にのめり込むことになり、現在の世界的なサメ博士となったのだそうです。

田中彰先生にとって、サメというのは魅力的な生物だったのですね。

田中彰先生の公開解剖とは?

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2003年8月7日に御前崎沖の駿河湾で「メガマウス」という珍しいサメが捕獲され、田中彰先生は、そのサメをみんなの前で解剖するというイベントを開催したのだそうです。

解剖のイベントには、大勢の観客がつめかけたそうで、かなり注目されたものだったようです。

メガマウスとは、ネズミザメ目メガマウス科に属するサメで、そのものずばり、大きな口をしているので「メガマウス」と呼ばれているそうです。

太平洋やインド洋など熱帯から温帯に生息しており、食事はプランクトンを食べています。

昼は水深100~200メートルで生息し、夜間に浅いところまで浮上するのだとか。

メガマウスの捕獲例は世界でも十数例しかなく、今回の捕獲は非常に貴重なことだったようです。

その公開解剖の詳しい様子はこちらから。

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ラブカでギネスとは?

田中彰先生は他には、生きた化石・ラブカについて新発見をしています。

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ラブカとは、カグラザメ目ラブカ科に属するサメのことで、外見からウナギザメとも呼ばれているそうです。

比較的海の深い場所で生息しているため、観察が難しく、詳しい生態はほとんどわかっていないサメなんだとか。

原始的なサメの特徴が見られることから「生きた化石」と呼ばれているそうです。

そのラブカというサメが、妊娠期間がなんと約3年もあることを、田中彰先生が発見したのだそうです。

この3年というのが、生物界で最も長い妊娠期間ということで、ギネス世界記録に認定されたのだそうです。

ちなみに一般的なサメの仲間の妊娠期間は基本的に1~2年くらいだそうです。

しかし、観察の難しいサメの生態の新事実を発見するというのは、田中彰先生は凄い方なのですね。

さすが世界のサメ博士なのですね。

以上、田中彰先生についてでした!

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